月陽炎 レビュー
ALcotではなくすたじおみりすの作品
ネタバレ部は同化させてあります
以下ストーリー感想
平穏な大正の神社に投じられる呪い
序盤~中盤の出会いから心を通わせていく過程は丁寧で
昔の雰囲気の中で醸し出されるスロウライフのような時間の流れは大変落ち着きがあり
キャラ同士がその中でイキイキと輝くことで場面の1つ1つに鮮やかな色が塗られているように感じました
キャラに感情移入できれば後半の展開は非常に重く感じることでしょう
仲の良い美月/柚鈴の姉妹は互いに対を成す関係であることが明らかになりますし
(主人公含め)全員無事で迎えるエンディングは1つもありません
(特に鈴香エンドは悠志郎と鈴香以外全滅という・・・)
葉桐さんのように
"肉親(特に子供)のためなら何でもやる"という人物が
主人公側ではなく相手方に立つことで刃をその身で受けるような展開になる
しかもその人は究極の取捨選択をしているということを
日常の積み重ねで知らされることでプレイヤー側にもより多くの重みを与えます
こうした形での善悪の結論がつけづらくなるような設定や演出はプラスポイント
必ず大切な何かを犠牲としたうえでの幸せを迎えているという点で
このゲームは単に一般的なキャラゲーと呼ぶことができません
設定が重い割に全員でハッピーエンドを安易に迎えるような展開が
あまり好きではない方にはオススメかもしれません
グラフィック感想
原画は仁村有志先生
CGと立ち絵で違った印象を受ける絵もいくつかありますが
大きな崩壊はありません
ヒロインズの立ち絵はかわいらしいですね
尚ゲーム内で猟奇殺人事件が発生しますが
そのテのCGは一切ありません
BGM/OP感想
OPの"月陽炎"はゲームの中身をそのまま表しており
プレイ後に聞くとなるほどとなる部分が多いです
BGMも多めに収録されておりバリエーションは豊富です
システム感想
スキップは"次の選択肢までスキップ"が既読スキップの代わりとして使えたので
周回プレイは非常に快適
一方エンドに対してセーブスロットがわずか20箇所というのは少々不満
場面ごとにマメにとっていると簡単に足らなくなってしまうので注意が必要です
サウンドの再生は凝っていました
喘ぎ声に限らずイビキなどもバックで入るエロゲは初めてです・・・
以下総合評価
ストーリー 17/20
キャラクター 16/20
グラフィック 14/20
音楽 13/20
システム 12/20
コストパフォーマンス+ 120%
計 (17+16+14+13+12)× 1.2 = 86
以上でレビュー終了です

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